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2007/07/05(Thu)

夫単独名義の家屋の修繕費と婚姻費用の分担について

このテーマにつきまして、kazさんから以下の質問をいただきました。ありがとうございました。


【平成18年度第35問】
<婚姻における財産所有権の問題なのですが、特段の契約がない限り、建物の所有権は前所有者の単独財産ですよね。なのに、建物の修繕費用は「婚姻から生ずる費用」に該当するのは何故でしょうか?
普通に考えれば、単独財産の建物の修繕費用は、財産所有権を有している人の費用になる様に思うのですが・・・。


 民法760条の婚姻費用の分担とは、夫婦を中心とする家族共同体の維持に必要な、日常的・一時的な諸費用全てを含みます。
 例えば、夫婦の衣食住費、娯楽・交際費、出産費、未成熟子の養育費・教育費などです。


 夫婦と家族が居住する建物に修繕費が発生した場合、その建物が夫所有名義の財産であれば、所有権者たる夫の管理維持費になるのではないかと、一応考えられます。
 しかし、夫婦は共同体ですから、その婚姻生活に付随する一切の費用は夫婦で分担しなければなりません。
 婚姻前、一方配偶者固有の財産があったとしても、それは単に所有権がその一方配偶者にあるというだけであって、その固有財産を現に利用生活し、その利益を享受しているわけですから、その利益を享受しているにも係わらず、費用が発生した場合、私は知りませんよというのは、却って不公平ということになります。

 このように、家族法の世界は、財産法と違って損得勘定が支配しない情が支配する領域だとされています。
 したがって、財産法のような個人主義の原理に修正が加味されているのです。

 反対に、奥さんの車を日常借りているのに、修理が必要になったときに、知らん振りするのはおかしいですよね(笑)。


 以上です。






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コメント ▼


    
  • ありがとうございます!

    最後の例え、非常に解りやすかったです!

    そうですね、そう考えると確かにおかしいですよね。

    やはり、まだまだ知識量と条文理解力が足りませんね(汗)

    もっと条文の裏に隠されているものを、読み取れる様に頑張っていきます!

    今後も、よろしくお願いします!

  • 共有財産

    夫婦間の財産は共有が当たり前と思うのは情の領域なんでしょうか?損得勘定のような気もしますが。
    夫婦でいる間に得た財産は個人の財産ですが、最初何故?とおもったのですが、離婚後の生活を維持する為とも慰謝料が十分貰えなかった時の保証とも聞きました。どうなんでしょうか?

  • kazさんへ

     身分法には、また別の価値観が支配する世界があります。財産法の打算の論理が妥当しない領域が結構あります。

     未成年者でも、一定の年齢に達すれば、単独で遺言ができますよね。行為能力制限の規定が排除されています。
     そのほかにも、一杯ありますから注意して勉強してください。

     ガンバッテください!

  • なむさんへ

     夫婦の財産の帰属については、夫婦別産制を原則とし、はっきりしないときは共有とするとあります(762条)。
     ここでは、個人主義の原理がベースとなっていますね。
     

     しかし、婚姻費用の分担の問題はまた別です。
     760条は、家族共同体の維持という観点から規定されています。
     もし、ここでも個人主義的原理を持ち込むなら、一方配偶者の建物に居住する権利を使用貸借とでも構成しなければなりませんね。使用貸借の貸主も借主も、修繕義務はありません。
     このようなことまでも、財産法的な発想で権利義務の関係に分解して考えるのは実体にそぐわないことになります。

     このように、家族法の世界は個人主義の原理と情の世界が交錯する曖昧な世界だということです。
     ゲゼルシャフトとゲマインシャフトという概念で学者は説明していますが(笑)。

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